高慢と変態

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「本当にバズる」記事っていうのは「よくできた」記事じゃ全然ない

 どうも、明日は仕事で6時起きなのにパソコンのブルーライトのせいで全然眠れずただいま深夜2時、寝坊しないか戦々恐々としている僕です。

 

 昨年度というか、この前の春休みまでは朝に寝床につき、夕方に起き出して眠くなるまでひたすら小説書いたりアニメを見たりっていう毎日を謳歌していたんですけど、4月から生活リズムに地殻変動が起きて、今は夜11時に就寝という健康的な日々。お肌つるつる。

 

 そんな真人間に生まれ変わった僕がどうして今夜は夜更かしをしてしまったかというと、ブログを読み漁ってたんです。

 僕の勤めている編集部、そこの編集長が個人的にやってるブログを毎日見るのが僕の日課なんですが、これが面白い(ごめんなさい、リンクとか貼ると編集長に特定される可能性があるので、ごめんなさい)。文章構成からワーディングまでお勉強させてもらってます。

 

 実は僕、自分でブログをやっておいてなんですけど、他人のブログに興味を持ったことがない人間なんです。理由は特に無いです。いや、わかんないけど。

 でも編集長のブログを読んで、「ああ、こんな面白いブログを書く人がいるんだ」って悟ったわけです。その単純な面白さに加えて「読まされてしまう」記事が持ってる構成の緻密さ、タイトルの付け方を勉強できるという有益な点もあって、ブロガーぱねえみたいな感情が芽生えてきました。もはや抱いて欲しい。

 

 ていうか、編集長のブログも面白いけどもっと面白いブログあるんじゃね?

 普通に考えてあるよね?

 と思った(編集長ごめんなさい)僕は、すかさず「ブログ 面白い おすすめ」でググりました。たくさん出てきたんですけど、その中から適当に色々読んでたら、やっぱり編集長のブログより面白い。それで、いつの間にか深夜2時。はい、詰んだ。

 

 明日の仕事の集中力を犠牲にしてまでブログを探しては読み探しては読みってやってたら、気になるエントリーに出会いました。

小学校から教員目指してて、教育実習行ってから教員になるのやめた理由

 このブロガーさん、矢野大地さんていう方で、アルファブロガーのイケダハヤトさんの弟子的な存在だとか。

 そしてこのエントリーが、ブログを始めて2週間足らずで書いた記事にも関わらず、なんと20万PVを獲得してるらしい!バズり過ぎ。ちょっと意味がわからないですね。

 

 まあタイトルにある通り、なんで矢野さんが小学校の頃からの夢であった教員になる道を捨てたのか、ということについて書かれているんですけど、ぶっちゃけそこまで素晴らしい内容だと思いませんでした(ひがみに聞こえたらごめんなさい。その通りです)。

 教育システムの在り方に疑問を持って~ということが基本的な理由のようなのですが、具体的に言うと「みんな同じ」という価値観が存在していると指摘してる。その理由がこちら。

「生徒指導」という名の下、みんなが同じ服装で、みんなが髪型同じで、みんなが携帯をもってはいけなくて、みんながスカートの丈の長さを注意される。

僕なんて、高校までチャリで約1時間かかるとこからきてて、電車も通ってないし、バスも一時間に一本あったらいいって感じのところに住んでるのに、連絡手段のケータイは学校には持ってきてはいけないという規則が設けられ、見つかったら没収されました。

そして、なぜそんなルールが必要なのか?という疑問に対して答えられる教師はほとんどいないというのが現状です。

(中略)

みんなを平坦に平坦に、出る杭は打たれる教育が今の学校教育にある気がするんです。

それでは自分の進路や自分の生き方を見つけていこうと考え進んでいく子も少ないのは明確ですね。

僕はこの教育現場から僕の考える教育の現場を作り出すことは難しいと考えました。

 あれ?って思ったんですが、どうですか。なんか、違和感。

 「みんな同じ」って、服装とか髪型とかスカートの丈の長さのことなの? そこに注目して、生徒たちの無個性を嘆いちゃうの?

 そう思ったわけです。表面的な感じがものすごいしてしまう。

 実際、コメント欄も結構反論みたいなものが多いです。一つだけ紹介すると、

個性に関しては、例え服装や髪型が同じでも、どんなに押さえつけても出てきてしまう物こそが個性だと思います。
制服だから、個性が消えるかというとそういったことはないと考えます。最近の若者は個性がない、というのは別の所に原因があると思います。

  ていう感じですね。

 

 だけどここで「矢野大地ってやつは記事がめっちゃ伸びてるけど表面的なことしか言ってないぜドヤァ」って言いたいのでは決してなくて、「ああ、内容が素晴らしくなくても、構成が完璧じゃなくても、読み手を動かすような記事であればバズるんだよな」ってことなんです。

 

 矢野さんの記事は内容としては完璧じゃなかった。穴がある。だけど、だからこそ、読み手に「それは違うんじゃないか?」とか「こういう考え方もあるよな」とかって考えさせて、FacebookとかTwitterでのシェアが進み、バズったわけです。仕事柄色々な記事を読んでいても、バズってる記事って賛否両論だったり、単純に笑えるものだったりが多いんですよね。

 勿論非常に有益な記事だから誰かにシェアしたいって動機もあるけれど、それだけじゃない。「面白かったからみんなにも知ってもらいたい」とか、「俺はこう思ってるけど、みんなはどう思う?」とか、色んな動機がシェアに繋がる。それを教えてくれたエントリーでしたね。

 

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 3時なう。遅刻しないように聖母に祈りを捧げてから寝ます。アーメン。