高慢と変態

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メモ:ゾンビランドサガ

佐賀県の古屋敷で、日々アイドルの訓練を受けるのは、ゾンビとして蘇った美少女たち。自身の死、そして現状に戸惑いながらも、全国に名を轟かすアイドルを目指し奮闘していく。

①強いキャラを降臨させ放題の設定
謎のプロデューサー・巽によって蘇生されたメンバーは、伝説のアイドルから、明治の花魁に昭和の天才子役と、バックグラウンドは多様。強いキャラを同じ舞台上に持ってくる手法はFateや文ストと共通している。(スマホアプリニンテンドーSwitchがその最たる例だが、過去のコンテンツが現代のコンテンツと同列に楽しめるプラットホームが流行ってるんだなあ)
幽霊か蘇生か転生かMMOか、って感じかなあ。

②物語の牽引役、巽プロデューサーのキャラ
宮野真守がいい仕事をしてる。中村倫也っぽい演技。物語の大きな転換は巽を経由するしかないので、彼をどう使うかがめっちゃ重要。なのに上手く使ってないのが勿体ない。

③縦軸が致命的に弱い
そもそも各自が何のためにアイドルをするのかがめちゃくちゃ弱い。なんとなくで一致団結してアイドル目指してちゃってるから。
まあ各々のモチベーションはともかく、全国級のアイドルを目指す、という目標があるなかで、毎話毎話がどう関係するのかわからない。

④結局たえのアニメ
アイドルとして人気を得るということは、それだけゾンビであることのバレるリスクが高まる、という矛盾を孕んだ設定になっている。AVでよくある、ローターを付けながら街をうろつくとか、セックスしながら電話するとか、そういうのと同じハラハラが作りやすい。それがなかったらただのアイドルアニメなので、理性が戻らずゾンビらしい振る舞いをライブ中でもしてしまうたえがこのアニメの本質。

⑤オチに期待できない(暫定)
「バレたらやばいのに、それでもアイドルを目指すのは何故なのか」っていう根本的な話がないので、結局のところ、話が面白くなる気がしない。受動的な存在のはずなのに、能動的である理由が不明瞭。だからこそプロデューサー主導で行くか、プロデューサーはなぜゾンビアイドルを生んだのかに焦点を当てる方向で行くかのほうが筋としてわかりやすい。