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西加奈子の「しずく」を読んでつまんないってヤツはそういないはず

しずく (光文社文庫)

 

 

どもです。一度ブログを書き始めたら勢いづいたみたいで、なんとなく今日も書こうかなって気分になっちゃいました。

 

今日は西加奈子「しずく」「サラバ!」直木賞を獲ったエンタメ系文学でいま最も注目されてる作家さんと言っても過言ではないと思いますが、今回はそんな彼女の短編小説集をご紹介。

 

タイトルでも言いましたが、僕はこの小説を読んでみて、「これをつまんないって思う人はそういないんじゃないかなー」と思ったわけです。今日はその辺をご理解いただけるように書いていきたいなと思ってます。よろしくです。

 

 

ざっくり言うと、なんでこの小説が万人にとってオモシロいと言えるのかってことには、3つ理由があります。

1つ目が、笑える。

2つ目が、ガードをほどかれる。

ってことです。それぞれ簡単に説明しますっ!

 

まず1つ目、「笑える」について。

西加奈子さんについて軽く触れると、出身はイランのテヘラン(イランのテヘラン!!)なんですが、育ちは大阪で大学までずっと大阪で学ばれたようです。

ということで十中八九コッテコテの大阪人だと思うんですが、その感じが小説にもがっつり出てるんです。全部の人物ではないですが、短編のいくつかは登場人物たちは関西弁です。関西人が旅行先のアメリカで関西弁をしゃべるシーンなんてのもあります。

久しぶりに再会した小学校の親友同士が、女2人でカリフォルニアに旅行しに行ったら、海辺で胸毛ボーボーの外人にナンパされます。なんかめっちゃ誘われてる。でもなんて言ってるかわからんし、ちょっと体毛もすごいし体臭まできつい。外人がぺちゃくちゃしゃべりかけてきてるのをぼんやりと聞き流しながら、2人がした会話がこちら。

「くみちゃん。」

「ん?」

「くみちゃんが降りてきた法律事務所あるやろ? あすこのお茶くみの女、めっちゃ毛の量多ない?」

「え? そうなん。女の人見たことないで。」

こういう、激しくないけどクスっとくる笑いがあちこちにあって、まあ楽しく読めますよということです。

 

2つ目、「ガードがほどかれる」について。

まず、「当たり前っちゃ当たり前なんですが…」、って話をします。小説を読んでて、その世界にうまく入りこめるかどうかって、共感できるかどうかってところがとっても重要だと思う訳です。もちろん文章が読みやすいとか、使ってる言葉が難しすぎないとか、基礎的な表現力が前提としてあって、なおかつキャラとか世界観やらがすっと肌に染み込んでくるような、そういう「中身」が大事だと思うんです。当たり前ですね。

で、ですね、そこで言うとこの人の作品てピカイチですよ。1点目に話した「クスっとくる笑い」も、単に面白いってだけじゃなくて、ガードを下げさせる力もハンパじゃないんです。合コンでずっと真顔でいる人より、笑わせてくれる人の方が打ち解けやすいじゃないですか(行かないからわかんないけど!)。

なおかつ、描いてる世界がすごく身近なんですよね。もちろんファンタジーでも描写が上手ければ問題ないのかもしれないですけど、とはいえ短編となると結構むずかしい。説明する時間がほとんどないので。西加奈子さんは言葉づかいもとてもわかりやすいっていうのもあって、世界に入りこむのにストレスがまったくない。いい。

 

まあ、こんな感じですかね。

本当はもういっこオモシロい理由を書きたかったんですが、うまくまとまらなさそうなので、時間を置いて加筆するようにしますー。すんません。。

 

それでは!