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【感想】坊ちゃん / 夏目漱石

今日は明治の大文豪、夏目漱石の「坊ちゃん」について紹介します(^ω^)

 

坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

 

 もはや紹介するまでもない程に有名な古典ですが・・・(笑)

まあ、せっかく読んだので(読んだのはもう何年も前ですがw)感想をつらつらと綴っていこうかなあと思います(・∀・)

 

 

一言で言えば、なんだかんだで世間や社会の中で従順に生きざるを得ない多くの人間の代わりに、夏目さんが世間や社会をぶん殴ってくれいる。そんな印象を受けました。


中学校教師の主人公と、生徒や他の教師との交流、というか争いを軸にストーリーは展開していきます。
理不尽に教師を馬鹿にする生徒達。一人では何もできないから、集団で教師を陥れる。もちろん教師もやられたままではありませんから、グループの一人を捕まえて指導し、謝らせます。しかし、生徒は教師の前では何度でも謝りますが、その実、何も反省していませんから、またいたずらを繰り返します。生徒の理不尽さに呆れる所もありますが、同時に教師達の生徒に騙され翻弄される滑稽さが実に面白い。

 

教師間の争いも、この小説の大事なところです。主人公の同僚の中には、赤シャツ(以下、赤)と野だ、という最悪の二人がいます。
赤は知識人ぶった俗物といったところで、表面的には紳士的な言動をしていますが、裏では自分の利益のために画策する俗物臭のぷんすかする人物です。野だは一言で言えば金魚の糞です。赤に媚びまくって恩恵に浴することに必死です。この二人に一泡吹かせてやろうと、主人公とその仲間の同僚も対抗します。主人公側も傷を負うことになりますが、結果的には俗物二人組を懲らしめてやります。

 

生徒たちの行動にしても、赤と野だの行動にしても、実は多くの人が同じような経験をしたことはあるのではないかなあと思います。勿論小説の設定として戯画化されてはいますが、彼らの行動に全く共感できない人はあまりいないと思います。誰だって、教師を馬鹿にしたり、自分のために誰かを陥れたり、その内面では罪悪感に苛まれたり。そんな経験が一度や二度はあって普通だと思います。
そんなことは誰だってしたくない、だけど仕方ない、でも仕方ないなんて言いたくないというジレンマを気持ちよくぶっ壊してくれる小説です。読んでスカッとしました。

 

坊っちゃん (新潮文庫)

坊っちゃん (新潮文庫)

 

 

それでは!!