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桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ

ご無沙汰しておりました。

 

 3月末〆切の新人賞に向けて書いている小説の進捗があまり芳しくなく(笑)、そちらに時間をドクドクと大量に注ぎ込んでいる状況です。燃費が悪いのが難点ですね…

そんな日常ですが、合間を縫って小説を読みましたのでその感想を書き留めておこうと思います。

 

 今回は映画化もされた有名作「桐島、部活やめるってよ」について書いていきます!

 映画、観ましたか?僕は一度テレビで放送されていたのを観たことがあるのですが、その時は別の作業をしながらチラ見していただけだったので、殆ど覚えていませんでした。

 なので殆どストーリーもわからない(桐島君が部活を辞めたのであろうことくらいはわかる笑)、まっさらな状態で読ませて頂きました。

 

 率直に感想を述べると、面白い!けど、細部に渡って覚えていられるかと言えば、自信がない!って感じですかね(笑)

 物語は幾つかの章から構成されており、章ごとに異なる生徒の視点から描かれていく、群像劇になっています。桐島君が部活を辞めたことで、レギュラーになれた男の子、スクールカーストの底辺で目立たないように生活を送るが、大好きな映画撮影の時だけは輝いている男の子、家族・そして部活のことで悩む女の子など、個性あふれ、なおかつリアルな登場人物が沢山出てきます。

 こうした複数の視点から同じ時間・空間を描いていくので、高校生が抱える悩みや、「これぞ青春!」と呼べるような輝きに鮮やかなリアリティが伴い、決して楽しいだけではなかったはずの高校生活というものをしっかりと提示してくれています。

 

 ただ、登場人物が多い割にページ数が少ないので、綿密な描写をしきれていないんじゃないかな、と少し思いました。

 この作品は、作者が19歳(!)の時に小説すばる新人賞に応募して大賞を獲った時のものなのですが、原稿用紙200枚~500枚というのが応募要項に記載されているんですね。実際、この作品は200ページちょいの作品で、長編小説としては少し短め。

 多様な高校生たちの背景や、彼らの関係性をもっと具体的に描くためには少しページ数が少なすぎたかなあ、という印象です。

 

 

 全体的に面白かったので(とりあえず19歳でこのレベルは半端ない…)、映画の方も今度はしっかり観てみようと思います(^o^)