高慢と変態

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【感想】ネバーランド/恩田陸【少しネガティブ】

ネバーランド/恩田陸 ・ホラーじゃなかった! 「恩田陸のネバーランドを買ったよ」と友人に伝える。 「ネバーランドはホラーだ」と言われる。 ホラーは怖い。だから買って暫く読まなかった。 そうしてそのまま何年も本棚の肥やしと化していた哀れな一冊を、…

【徒然】人に利用されること、人を利用すること

「情けは人のためならず」、という諺がある。 誰かに優しくしてあげるのは、その人のためにならないよ、という意味では無い、と小学校の時に先生から教わった。 誰かに優しくしてあげるのは、巡り巡って自分のためになるからだよ、という意味だ、と小学校の…

「よつばと!」ってどうしてあんなに面白いのか真面目に考えてみた

突然ですが、「よつばと!」、良いですよね。ていうか、最高ですよね。 知らない方のために軽く説明すると、5歳の女の子小岩井よつばが、翻訳家だからいつも家で一緒にいられる父ちゃん、父ちゃんの友達のジャンボとヤンダ、お隣の綾瀬家などの面々と過ごす…

【感想:1Q84じゃなくて】1984年/ジョージ・オーウェル【1984だよ】

今日はジョージ・オーウェルの「一九八四年」を紹介します(^ω^) 徹底的な監視社会のディストピアの中で、自由を恋人と共に模索する主人公が奮闘するも、最終的には完全な絶望の中で挫折してしまう、という物語。 そんな超大作について、見どころを詳しく…

【映画】二大巨匠の「アンチ=ヒーロー」たち-ウディ・アレンとミロス・フォアマン

今日は小説ではなく、そもそも本ではなく、映画の感想です(・∀・) ウディ・アレンの「アニー・ホール」 以前に2011年の「ミッドナイト・イン・パリ」を観たことがあるが、やはり今回は代表作というだけあって、独特(とはいえ、他の作品の表現技法も多分に取…

「思考・論理・分析」/波頭亮

今日はこちらー(キリッ 思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践 作者: 波頭亮 出版社/メーカー: 産能大出版部 発売日: 2004/07/15 メディア: 単行本 購入: 6人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (6件) を見る エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マジ? …

審判/カフカ-わかる。わかんない。わかる。

嗚呼先生、アニメジャパンに、行きたいです・・・! 去年行ったんですよ。アニメジャパン。レイヤーさんとか沢山来てましたし、来期アニメのトークセッションとか、新ゲームを声優陣がプレイするとか、イベントも盛りだくさんで、アニメの各ブースもしっかり…

【感想】スロウハイツの神様/辻村深月【トキワ荘や!】

今日紹介するのは、辻村深月の「スロウハイツの神様」です(^ω^) なんだか辻村作品の割合がやけに多い気がしますが、まあ大ファン(といってもそこまで読めていませんが…)なので目を瞑ってもらえるとこれ幸いです(笑) スロウハイツは現代のトキワ荘!…

【感想】太陽の塔/森見登美彦

1.作者紹介 京都大学卒業の人気作家、森見登美彦さんのデビュー作である「太陽の塔」を紹介します。 彼の小説の大半は京都を舞台に、京都大学の学生を主人公とするものです。5年前に初めて読みそれ以来、僕は彼の小説の魅力にすっかり惚れ込んでしまいまし…

【書評】ユートピア / トマス・モア

今回は有名な古典文学、「ユートピア」を紹介します。 ユートピア (岩波文庫 赤202-1) 作者: トマス・モア,平井正穂 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1957/10/07 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 43回 この商品を含むブログ (69件) を見る 「ユートピ…

【感想】坊ちゃん / 夏目漱石

今日は明治の大文豪、夏目漱石の「坊ちゃん」について紹介します(^ω^) 坊っちゃん (新潮文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/04 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 108回 この商品を含むブログ (183件) を見る もはや紹介する…

【感想】冷たい校舎の時は止まる / 辻村深月

今日はこちら! 冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2007/08/11 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 42回 この商品を含むブログ (138件) を見る ブログでは二度目となる辻村作品の紹介です(・∀・) 好…

【感想】幻のノーベル文学賞受賞者、阿部公房の「砂の女」

今日は阿部公房(あべ・こうぼう)の「砂の女」を紹介します。 砂の女 (新潮文庫) 作者: 安部公房 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/03 メディア: 文庫 購入: 19人 クリック: 197回 この商品を含むブログ (339件) を見る 去年読んだ作品なのですが、色…

【感想】「ロリコン」「ゴスロリ」の由来?生みの親?-ナボコフの「ロリータ」を読みました

どうもです(・∀・) 2月も中旬に入り、朝方は布団にくるまっていても寒いなあと感じます。 春のうららかな陽光が待ち遠しいですね! ではでは早速今日もご紹介していきます! 「ロリータ」ファッションの生みの親!? 今日はナボコフの「ロリータ」という小…

あの名作アニメ「Another」の原作者、綾辻行人さんの「人形館の殺人」読んだった

今日は初ミステリー!! こんにちは(・∀・) 2日連続の更新なんて、雪が降ったらごめんなさい! 北陸以北の地域に関しては責任を負いません! 今日紹介するのは… じゃじゃん! 「人形館の殺人」/ 綾辻行人 でございます!(´∀`) このブログではミステリー初…

桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ

ご無沙汰しておりました。 3月末〆切の新人賞に向けて書いている小説の進捗があまり芳しくなく(笑)、そちらに時間をドクドクと大量に注ぎ込んでいる状況です。燃費が悪いのが難点ですね… そんな日常ですが、合間を縫って小説を読みましたのでその感想を書き…

「凍りのくじら」/辻村深月

『あなたの描く光はどうしてそんなに強く美しいんでしょう』 『暗い海の底や、遥か空の彼方の宇宙を照らす必要があるから。そう答えることにしています』 「凍りのくじら」は、主人公の理帆子が、そのような強く美しい光と出会うまでの話なのだ。 この作品に…

「フーコーの振り子」/ウンベルト・エーコ

今日はウンベルト・エーコ作「フーコーの振り子」について紹介します。 フーコーの振り子〈上〉 (文春文庫) 作者: ウンベルトエーコ,Umberto Eco,藤村昌昭 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 57回 この商品を含…

ケンコーホーシ、アラマシ

徒然なるままに、日暮し。ものぐるほしけれ。 明けましておめでとうございます。 といっても、更新をサボっていた間、僕は特におめでたいことはありませんでした。 これは新年を無事に迎えることが出来たことを祝う言葉なんでしょうか。でも巷のサラリーマン…

メタ認知というバズワードについて考えた-メタメタ認知

こんばんは。 3連休ですね。最近は平日は1限から5限までびっしり埋まっている授業と、家でもどこでも作業が許されているせいで、逆に常に働きまくっているバイトとで休む間も無かったので、この3連休は神からの恵みだと思って有意義に使いたいですね(そ…

【読書メモ】この法則でゾーンに入れる!-集中「脳」の作り方

まず「ゾーン」とは何か。 何かに「没頭」している状態のこと。 いつの間にか時間がかなり経っていたり、周囲の音が聞こえなくなるくらい何かに集中している状態のこと。 プロサッカー選手やプロ棋士なんかには珍しくもない状態らしい。 「ゾーン」に入るこ…

写真と修学旅行→SNSのお話

高校3年生の妹が、修学旅行に行ってくる。 沖縄だよ、沖縄。 この季節でも沖縄だったら海に入れるんですよね。 シュノーケリングだ、バナナボートだと浮かれている。 修学旅行が楽しみすぎて、旅程を事細かに語ってくるのだが、特段興味の無い私は華麗にス…